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□君を求め…
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パタンと部屋の扉が閉まり、1人になったことを確認すると、土方は机に手をつき、苦しそうな呼吸をしはじめた。

「っ……ぐっ、ぁ…あぁ…ちっ、く…しょっ…」

普段 漆黒の髪は白く、黄昏の眼は赤く染まってゆく。美しいとされる整った顔も苦しさに歪んでゆく。

「ぐっぅ…うっ…」


欲望のままに動きそうになる身体を、理性で押さえつける。


耐えろ…耐えろ…
血を求めることも、あいつを求めることも―。

いらねぇ、欲しくねぇ、必要ねぇ。
会いたくねぇ、会いたくねぇ。


「…ぐっがっ…ぁ、っづる……」

苦悶の声に混じり、無意識に愛しい名を呼ぶ。
土方はそのことに気付き、苦しさのなか自嘲気味な息を吐いた。


「ばっ、か…か……くっ…」
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