06/20の日記
10:09
掴
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手のひらにたくさんあった生
どれもこれも美しくなくて
一つずつ
指の間をすり抜けるようにして落ちていく…
落ちる水音
沈む暗闇
牢獄の中の温かい光
手のひらの上の光
温かくて汚い光
少しずつ少しずつ
気付いたら最後のひかりが
こちらを不安げに見つめていた
無表情な目
生気のかけらも持たず振り落とした後に
襲ってくる絶望
急いで救いあげたとしても
それは全て虚言
出られない檻
その中の私
後ろの崖
前の絶望
足元の死体
もう誰も、私をみることはない
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