星屑と太陽の書
□いつか独占できるように
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いつか独占できるように
「(そろそろ京介が帰って来る頃かな…)…あ、」
「帰って来たぜ!」
「おかえり、京介。そしてお疲れ様。もう飯の準備ならできてるから、先に風呂入ってきたら?」
「なぁ、六星!」
「ん?………いや、なんなんだよ、この差し出された手は。そしてなんなんだよ、その眼差しは」
六星の言葉に鬼柳はショックを受けながらもエプロン姿の六星を抱き寄せ、ぐっと顔を近づけた。
「ちょ、なんなんだよ、京介!つーか顔近い!!」
「六星、今日がバレンタインだってもちろん知ってるよな?なのに俺にチョコレートねぇのか!?」
「バレンタインだって知ってるし、チョコレートならあるけど…ジャックとクロウにあげたチョコレートと同じやつなら」
「それはつまり義理?」
「…いやいやいや、京介は俺が誰に本命チョコレート渡すか知ってるだろ。義理をもらうことも」
「知ってるぜ?六星の本命チョコレートを貰えるのは遊星だけだって。だけどやっぱり俺は六星を諦めきれねぇんだよ…」
「京介……」
「本命を遊星にあげるなら(今はまだ)それでいい。ただ、ジャックとクロウにあげたチョコレートよりも、六星の気持ちが籠もったチョコレートを俺にくれ!」
鬼柳の言葉に六星はしばらく黙り込み、頬がほんのり桜色に染まった表情で鬼柳の顔を見つめた。
「(か…かわいい……)」
「……分かった。それじゃあ、今から作るからとりあえず離してくれ…」
「俺としては抱きしめたままでいたいんだけど。今の六星めちゃくちゃ可愛いし離れたくないし」
「なっ!ば、馬鹿なこと言ってると遊星に言うからな!!京介がセクハラ紛いのことをしたって、」
「ちょっ、それは勘弁してくれ、六星!そんなこと聞いたら遊星の奴絶対に俺のことデュエルでフルボッコにするから!!」
「……別に抱きしめたままでもいいけどさ、邪魔だけはすんなよ、京介」
「!サンキュー、六星」
「(俺、なんだか遊星と京介に弱い気がする…)」
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京六でもバレンタインネタを書いてみました!まぁ相変わらずの残念クオリティなんですけども。
なんだかんだでうちの六星は鬼柳には甘いです。あと遊星にも恋人だから甘いです。遊星と鬼柳と六星な三つ巴大好き!←
来年にバレンタインネタ、リベンジしたいです。