星屑と太陽の書

□あまいしあわせ
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あまいしあわせ







「なぁ遊星、仕事落ち着きそうか?ちょっと休憩しようぜ。今から温かい飲み物いれてやるから」


「あぁ…そうだな。それよりも六星、」


「ん?」


「今日はバレンタインだ。いつ俺にチョコレートを渡してくれるんだ?もちろんあるんだろ、俺に渡す本命チョコレートが」


「え、な、ちょっ、」


「……くれないのか?」




不安げな表情でぐっと顔を近づけてきた遊星に六星はみるみるうちに顔を赤くし、遊星の肩を押し戻して頭を後退させた。




「ちゃんとあるよ!あるから!だから遊星ちょっと…顔近いって!!(無駄に綺麗な顔なんだからいきなり近寄るなよ!)」


「あるなら早く俺に、」


「せかさなくてもわかったからさっさと離れろ!!離れてくんないと渡したくても渡せないだろ!」


「あぁ、すまない」


「(この蟹、絶対に俺の反応を見て楽しんでやがる…)ほら、遊星、これが欲しかったんだろ?」


「あぁ…ありがとう」




未だに顔が赤いままの六星から丁寧に包まれたチョコレートを受け取ると、遊星は嬉しそうに微笑み六星を抱き寄せた。




「!ちょっ、ゆうせ、」



「六星、俺は今、すごく幸せだ。俺は…六星がいてくれればそれだけでいい。あのとき、六星に出逢えて本当によかった」


「遊星……」


「これからもずっと、俺の側で笑っていてくれ。それだけで俺は幸せだから…六星の太陽のような笑顔が大好きなんだ」


「!……遊星、お前、どこでそんなくさい台詞覚えてきやがったんだよ」


「俺の本音だ」


「さ、さっさとチョコレート食って、仕事始めるぞ!俺ちょっと温かい飲み物いれてくるから、」


「待て、六星」




遊星の恥ずかしい言葉に六星は先ほどよりも顔を紅潮させ、照れ隠しのために離れようとすれば遊星により押し倒された。




「ちょっ、何して…!」


「まさかチョコレートだけじゃないだろ?せっかくのバレンタインなんだ…それに俺はチョコレートよりも六星が欲しい」


「あのな遊星、バレンタインはチョコレートを渡して終わりなの!なんで俺まで…甘いチョコレートだけで我慢しろよ!」


「俺にとってはチョコレートよりも…いや、この世に存在するどんなあまいものよりも、六星の方が甘くて美味いんだ」


「いや、だから、」


「大丈夫。なるべく激しくはしないから…な?」



顔を近づけて両手で頬を包み込み、優しく微笑む遊星に六星は諦めたのか心の中で溜め息を零すと遊星の首に腕を回した。




「素直で可愛いな」


「……全く嬉しくない」


「六星……」


「…っ、んんっ、」


「本当に可愛い…六星」


「うるさい、ばか、」


「六星…好きだ。愛してる。これからずっと永遠に、俺の隣にいてくれ」


「……遊星から離れらんねぇから、ずっといる」


「六星……(きゅん)」







********


遊六でバレンタインネタを書いたらこうなりました!だが、しかしなんという残念クオリティ…!


甘く甘く甘く…!と思いながら書いても最終的には糖度ゼロなんです。あぁ…これが俺の限界か…


チョコレートみたく甘いバレンタインネタを書きたかった…来年にリベンジできたら、いいなぁ…


 
 

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