星屑と太陽の書
□災難のあとには
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災難のあとには
「(まさか雨が降るなんてな…しかも六星とのせっかくのデート中に…)」
「それにしても災難だったな…全身びしょ濡れだぜ。だけど…せっかくのデートだったのにな…」
「六星……」
しょんぼりとしてしまった六星を見た遊星は天気予報士に殺意を抱きながら、六星を抱き寄せた。
「ん…遊星…?」
「久しぶりのデートが台無しになった代わりに今日はこれからずっと一緒に過ごそう。ちょうど仕事もないことだしな」
「え?でもさっきクロウが遊星は今日、大切な仕事を任されてる、って…」
「仕事があるのはクロウだ。俺はない。六星もないんだ…それに、久しぶりにゆっくり2人っきりで過ごすのも悪くない」
「……あ、うん」
「(この至近距離ではにかまれると、身体がどうしようもなく疼くんだが…襲ってもいいのか?)」
「遊星と2人っきりでこうやって過ごすのは久しぶりだよな!…デートも悪くねぇけど、こんな過ごし方もいいよな」
頬を紅潮させながら、ふわりとはにかむ六星に遊星の理性は跡形もなく崩れさり、優しく六星をベッドに押し倒した。
「六星……」
「え…?遊星…?」
「此処なら声も漏れないから思う存分、俺に感じる六星の甘い声を俺だけに聞かせてくれ。…さぁ、一緒に楽しもうか」
「えぇぇえ!?待てって!!いくら漏れないからってそんな昼間っから…!」
「六星は俺に抱かれるのがそんなに嫌なのか?」
「ちょ、違うって!!それだけはないから!!す、好きな奴に…抱かれたくないわけ、ないだろ……」
「!…六星、」
「ぁ…ちょ…っ」
「(たまらなく可愛くて、愛しくて…ますます手放せなくなりそうだ…)」
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遊六です。
またもやバカップルを目指してこうなりました。甘々って、難しいですね…だけどこれ、書いていて楽しかったです(笑)