大空と風の書
□愛おしい君にあまくとろけるような愛を
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愛おしい君にあまくとろけるような愛を
「(どうしよう…バレンタインだから作ってはみたものの、最近俺もジョットも忙しいから…なんか、渡しづらいなぁ…)」
「ヴェント?そんなところで何をしているんだ」
「うぇ!ジョット!?」
執務室の前でオレンジ色の袋に包まれたチョコレートを手に悩んでいると、背後から聞こえたジョットの声に思わず声を上げて包みを背に隠した。
「な、なんだよ、執務室にいなかったのかよ…」
「必要な書類を受け取りに言っていただけだ。それよりも…ヴェント、背に隠した包みはなんだ」
「な、なんのこと、」
「俺が気づいていないとでも思ったか?…とりあえず執務室に入ろうか」
とっさに隠した包みをすぐに見抜かれたヴェントを執務室に入るよう促して、ジョットは執務室に入ると扉と鍵を締めた。
「(これなら大丈夫そうだ)…さて、ヴェント」
「な、なに?」
「俺が来て、隠したオレンジ色の包みがあるだろう?渡してくれないか」
「あの、いや、その…」
「今日は確かバレンタインだったな。隠した包みは俺に渡すチョコレートなんだろう?…ほら、」
ジョットが甘い笑顔で促せば、ヴェントは頬を紅潮させながら背中に隠していたオレンジ色の包みのジョットに手渡した。
「ありがとう、ヴェント。俺のためだけに一生懸命作ってくれたんだな」
「だ…だって…あげなかったらジョット、仕事やらなくなるじゃんか…」
「当然だ。ヴェント、」
「……なんだよ?」
「早く、ほら」
「………ごめん、やだ」
「!……何故だ?」
「いや、だって、ジョットに呼ばれて近づいたら抱き寄せられて、最終的にヤられるから…嫌だ」
「俺は今すぐにヴェントに触れたいんだ。抱きしめたいんだ。だから俺の側に来てくれないか?」
甘い微笑みを不安げな表情に変えれば、ヴェントはしばらく黙り込んだ後、ゆっくりとジョットのいるソファに近づいた。
「ヴェント」
「ちょっ、いきなり抱きしめんなよ、ジョット」
「ヴェントが可愛いからだ。今もこんなに頬を紅潮させて……甘いチョコレートも嬉しいが、ヴェントをくれないか?」
「だめ!絶対にだめ!!」
「嫌なのか……?」
「ち、ちが、まだやらなきゃいけない仕事がたくさん残ってるから…!」
「後でやればいい」
「だ、だって、」
「俺は今、ものすごくヴェントが欲しいんだ。なるべく優しくはする。だから……抱かせてくれ」
「で…でも…仕事が…」
「仕事のことなら何も心配しなくていい。愛し合った後で2人で片付ければいいだけなんだから」
「……あ、あんまり、」
「?」
「いつもみたいに激しくシたりしないなら…沢山ヤろうとしないなら……」
「なるべくはそうする」
「んっ、ぁ、ふ、」
「……かわいい」
「耳元で、喋るな…!」
「気持ちいいか?」
「んぅ、も、ばか…っ」
「(……優しくシてやれるか不安になってきた)」
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プリヴェンでバレンタインネタ!本当は綱神と遊六だけだったんですけどね、プリーモで男主は少ないから増やさないと。
まぁ俺の書くプリーモは超似非だから誰もときめきませんけど…ほら、自己満足サイトだから!←
……が、頑張ります…!