大空と風の書

□愛を囁いて
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愛を囁いて







「(ようやく一段落だよ…もうそろそろ神夜が帰ってくる頃だろうし、来たら襲っちゃおうかな)」


「……ツナ…」


「神夜!おかえり…って、神夜!?ちょっと、えっ、なんで泣いてんの!?」




涙で頬を濡らしている神夜にツナは慌てて駆け寄り、溜まった涙を拭うように、唇を押し当てた。




「ん…っ」


「よかった、泣き止んだみたいだね。…でもまぁ、その代わり…すごく可愛くなっちゃったけど」


「……ば、ばか」


「かわいい。で、なんで泣いてたの?まさか俺以外にセクハラされたの?名前教えてくれれば俺が始末してあげるよ」


「ちげーよ!さっき廊下でリボーンに会ってさ、任務のこと話したらまだ甘いって言われて…それで、まぁ、つい…」


「ふぅん、リボーンの奴にねぇ…(…あのマセガキ、後で半殺しにしてから遠方に飛ばしてやる)」




そう呟いてからソファに座ったツナは神夜を膝の上に座らせると、背後からギュッと抱きしめた。




「神夜…」


「ツナ…?」


「(あぁもう可愛すぎる…っ!)神夜、好き、大好き。愛してるよ」


「な…なんなんだよ、いきなり…!」


「愛する妻に愛を囁くのは夫の務めだろ?神夜も同じ気持ちなんだしさ…愛してるって言ってよ」


「んな、こと…」




恥ずかしそうに渋る神夜にツナは小さくひとつ溜息をつくと、耳元に唇を寄せるように近づけた。




「……ん、」


「神夜…ほら、愛してるなら愛してるって言ってよ。俺も言ったんだし」


「(耳元弱いのに…!)…あ、愛してるよ!ツナのことすげー愛してる!!」


「よく言えました。…ちゃんと言えたご褒美だよ、神夜。今から足腰立たなくしてあげる(妖笑)」


「はへ?んん…っ」


「神夜、やらしー…」


「ひゃ…も、ばか…っ」







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旧サイト掲載用に書いた綱神です。10年後です。これは微裏じゃなくてただえろいだけですよね…



微裏って…なんですか…


 
 

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