《roomshare》

「急接近」を祈ります
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また見つけた

わたしにはそういうセンサーが
働いているのだろうか?

「栗巻さん!」


彼はわたしの声に気づいて
こちらに振り返る

「写真撮ってたんですか?」

うん、と言ってまた空の方を見て
カメラのシャッターを
押し始める


「ね、栗巻さん?
いつかわたしを栗巻さんの
カメラで撮ってくれますか?」


ちょっと考えてから
栗巻さんは

「うん、いつか俺が
撮りたいと思うように
なったらね」

と言って微笑みを返してくれた


それはいつになるのか
聞きたかったけれど
きっとあなたは答えてはくれない


近い将来だって
思ってもいいよね?

気持ちが通じ合うその日まで
待っているから

なんて思いながら
冬の空を二人で見つめた



急接近を祈ります


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