小説(その他)

□赤い実はじけず
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「毎日会いたいって言われても無理な話だよな」


「うん」


「俺は部活を頑張りたいし、友達や家族と過ごす時間も大事にしたい訳でさ」


「うん。大事なものは人それぞれいっぱいあるよね」


「あと女と遊ぶなっつーのも理解出来ねェ」


「うん」


「そもそもここは共学の学校だぜ?

どうしたって女友達の一人や二人や三十人はできちまうもんだろ」


「うん。でもなんか人数の増え方が最後飛躍してるねぇ」


「そんで終いにゃ女と話すのもやめて〜だの何だのうだうだ抜かしやがって、お前は一体何様なんだコラァ」


「ちょっ、ま、まる子を睨まないどくれよ。

ってゆーか杉山君さー」


「なんだよ」


「また別れたの?」


「……………」


「……………」











「…アンタってモテるけど、全然続かないよねぇ」


「フン。大きなお世話だ」


「もしかして今回、記録更新?」



「うっせー!!」


「イヤン、怖い男だねぇ」


「……お前さー、仮にも俺の友人だろ?

ちょっとは慰めるとか励ますとか」


「うん」


「次の女紹介するとか」


「うん」


「何かしてくれたって良いんだぞ」


「うん。とりあえず紹介はしないよ。

でも杉山君って一体どんな子が好みなんだい?」


「エッ?う〜ん…俺と毎日会わなくてもOKで女と遊ぶのも認めてくれるような奴、とか?」


「要するにあんまり干渉してこない子、だね」


「おぉそうだな。ベタベタ甘ったるい女よりもサバサバした男みたいな女と次は付き合ってみたいもんだ」


「男みたいな女って……そんな子周りに居るかなぁ」


「居るだろう。きっと一人ぐらいは」












(灯台もと暗しですね。


志村ー!!前!前!みたいな。



まるちゃん達は中学生ぐらいの設定なんですが

未来設定って普段の話を書くよりも倍難しいじゃねぇかと断念しかけた作品でした)

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