小説(その他)
□秘密電車
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「オレさ、お前が最後の最後までおっちょこちょいな事してくれて安心したよ」
「えっ、なんで?」
「確信したんだ。どんなに年月が経っても清水はずっと清水のままなんだって」
「清水のまま?」
「ああ。学校のみんなも町の人も清水もずっと変わらないでいてくれるってこと」
「……うーん、大将の言うことは難しくてよくわからないなぁ」
「ハハハッ。まぁ少なくともまる子は絶対にまる子のまんまさ。約束してやる」
「えー?なんだか変な約束だなぁ〜」
(自分の事を他人が約束してくれました。
あの電車の中でこんなやり取りがあっても良いかなって思います)