小説(WJ)

□絶対性理論
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「自由を望んだことはあるか?」



「自由、ですか」



「貴様は生まれて以来この競技に縛られているのだろう?
何をするでもなくただ一つの事を繰り返す日々だ。
その様な己の運命を呪った事はないのか?」



「いいえ、総帥様。それは有り得ない事ですよ」



「ほう?」



「ワダすは軍儀に縛られているのではなく生かされている身です。
神様に感謝すてこそあれ、それを呪ったり恨んだりすることなどとんでもないことです。
軍儀をすることが、すなわち、ワダすにとって最大の自由をもたらすてくれます」



「そうか」



「はい!」














「では余にとっての最大の自由とは…」



「は?」



「いや、なんでもない。詰みだ」









(コムギちゃんを羨ましく思う王様でした)

 

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