本当に不可解なおとぎ話

□タイムスリップ
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タイムスリップはアインシュタインの特殊相対性理論によって、理論上は可能という事になっている。
ただ、理論上可能というだけで、実現出来るかどうかは別の話である。

今のところは机上の計算と理論によって、不可能と言える根拠が無いというなのだ。

タイムスリップを実現させるには、まだまだ理論上の問題点も多く有るし、物理的、技術的には、不可能という事になっている。

しかし、そこはファンタジーの世界…
ファンタジーの世界は、我々に不可能な事でも、我々に代わって簡単に実現してくれるとても便利な世界である。

「ドラえもん」のタイムマシーンや「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンのように、様々なアイテムや理論でファンタジーの世界に描かれてきた。

それ以外にも、SFやファンタジーの世界に限らず、「時をかける少女」のような純愛物にも多様されていたり、タイムスリップそのものがメインに描いた作品以外にも、多く取り上げられている。

もはやファンタジーの世界ではタイムスリップは出来て当たり前の事なのだ。

しかも、そのほとんどが、魔法のような非科学的なモノではなく、科学の革新と技術的な進歩によってもたらされたモノである事に驚かされる。

これは文明の力でも、我々の世界はファンタジーの世界に遅れをとっていると言わざるえない。

しかも、そのタイムマシンの全てが、時間を超えるだけでなく、場所の瞬間移動、すなわちワープも可能にしている事にも驚愕させられる。

ん?確かにドラえもんのタイムマシーンはワープしているが、デロリアンはワープ出来ないって?

いやいや、デロリアンもしっかりワープしているんですよ!

しかも、ドラえもんのタイムマシーンは、ある意味ヤミクモな場所にワープしていると言えなくもないが、デロリアンは寸分の狂いなく、全く同じ場所に出ている分、極めて精密な計算がなされているという事になる。

大切なのは、時間に支配されているのは地球上だけではなく、宇宙も同じ時間に支配されているという事だ。

もしも、時間を超えるだけでワープが出来ないとなると大変な事になるからだ!

我々は地上で平穏に暮らしているが、そこは巨大な宇宙空間に浮いた小さな球体の表面に過ぎない事を忘れてはならない。

しかも、その球体は静止している訳ではない。
地球は時速1600kmで自転をし、太陽の周りを時速108,000kmで公転。
さらに太陽系も銀河系の中を時速864,000kmで回っている。

我々の目からは一見止まっているかのようなこの地上も、地球のある一点は宇宙的に複雑な螺旋を描きながら超高速でブッ飛んでおり、一瞬たりとも静止する事など無いのだ。

この際、地球の自転には目を瞑っても、地球の公転速度+太陽系の公転速度で、宇宙空間での地球の移動速度は時速971,000km。

これはすなわち、地球のある一点は、1時間後には971,000km彼方に移動してしまっており、もしタイムマシンが時間を超えるだけで、場所を移動出来ないとなると、タイムマシンは宇宙空間に出てしまう事になる。

未来に行った場合、遠ざかる地球に置いてきぼりにされ、もう二度と戻って来られない。

過去に行ったならまだ救いはある。
仮に1時間前に行き、1時間前の宇宙空間に出てしまっても、待っていれば1時間後に地球の方がやって来てくれるからだ。

時速971,000kmのスピードで…

言い方を変えれば、1時間後にタイムマシンがマッハ971の猛スピードで地球に激突する…いや、落下する事になる。

そこは1時間前の1時間後の地球…
つまり、自分が1時間前にタイムトラベルに旅立った出発点。

ようするに、1時間前にタイムスリップをした場合、1時間後に1時間前の地球に墜落するのだ。
ややこしくてよく理解できないかもしれないが、まぁ一応それでもタイムスリップは出来ているのだ。

ただ、地上でタイムマシンを見ていた人達からは、タイムスリップがどう見えただろう?

地上でタイムマシンを見ていた人達にしてみれば、タイムマシンを見送ったら、次の瞬間、出発したハズのタイムマシンが空から墜落してきたのである。

こんな状況でタイムスリップが出来たかどうかなんて気にする人がいるのだろうか?


冒頭でも書いたが、タイムスリップは相対性理論によって理論上は可能となっている。

しかし、ワープやテレポーテーションといった瞬間移動の類いの理論は、一切確立されてはいない。

タイムスリップよりもワープの方が凄い技術なのだ。

まぁドラえもんの場合、タイムマシーンと同時にどこでもドアなる道具も有る訳だから、タイムマシーンがワープできても不思議は無い。
しかし、バック・トゥ・ザ・フューチャーのドッグは、彼が開発したタイムスリップの原理を興奮気味に語っていたが、ワープについては一切触れていなかった。

という事は、ワープ技術はタイムマシンのついでに、知らず知らずの内に発明された、全くの偶然の産物だったという事だろうか?

さすがはタイムマシンを発明するほどの科学者!
優れた科学者は、いわゆる右脳人間が多いと聞く。
右脳人間は研究に没頭すると、周囲の事が全く目に入らなくなるほど一心不乱にノメリ込むそうだ!

恐らくファンタジーの世界でも、タイムマシンを発明した科学者達は皆、自分がワープの技術を発明していた事にも気付かないほど、タイムマシンの研究に没頭していたという事なのだろう。


【注釈】
↓[アインシュタイン]
アルバート・アインシュタイン
ドイツ出身。
ユダヤ人だった彼は、ナチスのホロコーストから逃れてアメリカに亡命。
彼はまさに典型的な右脳人間。
文系は極めて苦手で、相対性理論を説明する時「頭の中でイメージは出来ているが、言葉でどう説明したらいいのかが解らない」という言葉を残している。


↓「相対性理論」
ガリレイの「相対性原理」と「光速度不変の原理」を併合させた理論物理学。
アインシュタインは始め、相対性理論を発表した時、重力や磁場を一切計算に入れていなかった。
この宇宙には重力も磁場も全く無い場所などあり得ないため、この理論では一般には通用しない。
従って、最初に発表した理論を「特殊相対性理論」とし、後に重力や地場を計算に入れた「一般相対性理論」を発表した。
ようするに、特殊相対性理論は現実的とは言えない理論なのだ。

↓[右脳人間]
左利きに多く見られる。
アインシュタインも左利きだった。
左脳人間は言葉で思考する事が多いのに対し、右脳人間は図形やイメージで思考する事が多いと言われ、高い集中力が有り、科学や芸術の分野で高い能力を発揮すると言われている。
一方で、語学や社会科など文系分野は苦手になりがちで、情報処理やコミュニケーション能力に欠けていたり、集中力が高い分、視野が狭くなる傾向が有り、政治や経済やビジネスなどではあまり活躍できないと言われている。
以上はあくまでも一つの見解であり、全てに通じるモノではない。
ちなみに、私も左利きである。



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