□■長編小説@■□

□--++イギョウノコイ++--
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「あっ旦那こんにちは。」

太陽が燦々と輝く日中、銀時はいつもと少し違う様子で屯所の前を行き来していた。

「よっよぉジミー君。」

銀時はどこか落ち着きがない様子で山崎に手を振る。

「どうしたんです?」

「いやちょっと土方に…」

「ああ、でしたらどうぞ。部屋にいますよ。」

目をそらしがちに話す銀時を不審に思わない山崎が相手でよかったと、銀時は安堵しているだろう。

土方の部屋、副長室に近づくたびに胸が高鳴り、顔が赤く染まる。

「違いやすぜェ。こうでさァ。」

「こうか?」

「そっそうでさァ!土方さんっ!!」

「………?」

副長室の扉を開けようとした直後、卑猥な会話が聞こえた。沖田と土方の会話ということもあり、余計疑問に思ってしまう。

「なっ…!」

銀時は時間が止まってしまったかのように、その場に凍りついてしまった。

それもそのはず。銀時が見た光景とは、沖田持参の調教道具を沖田に使用している土方の姿であった。

「…誰だ!?」

土方の声の直後に、扉が勢いよく開いた。

「な……!」

「………。」

銀時は無言で、土方に表情を悟られないように、その場から逃げ出した。

―終わった…終わったんだ。俺の恋は―
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