組分け式
□二十と十五の御題
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――もう戻らないと呟いた。
【独白的に二十の御題(追憶)】
・あの、触れられるほど近かった距離は、今は遠く
・喪った手の温もりは、誰より温かかったから
・選んだ道は正しかったのか
・押し込めた希みはとても痛くて
・微かにまだ、耳の奥に残っている君の声
・必ず果たすと約束したのに
・気付かないでいられた昔に戻れたなら
・擦り切れた文字とは裏腹に、消えない気持ち
・潔白を証明するには綺麗すぎた
・縋りつけるぬくもりさえ手放した
・全てが思うより遠く、想うより近く
・縮まらないこの距離を作ったのはどちらだったか
・紡いだ言葉は君に聞こえただろうか
・泣かないと決めたあの日の決意
・箒星を追い掛けた日の無邪気さは、もう無い
・見上げた空の青さに胸が痛んだ
・結ばれた絆は何より強いと信じていられた日々は遠く
・戻ることの出来ない過去に、置いてきてしまった大事なもの
・流転する想いは月に囁いたときのまま純粋で
・潰えた望みは、最後の希望だった