組分け式

□二十と十五の御題
2ページ/13ページ




――もう戻らないと呟いた。


【独白的に二十の御題(追憶)】


・あの、触れられるほど近かった距離は、今は遠く

・喪った手の温もりは、誰より温かかったから

・選んだ道は正しかったのか

・押し込めた希みはとても痛くて

・微かにまだ、耳の奥に残っている君の声

・必ず果たすと約束したのに

・気付かないでいられた昔に戻れたなら

・擦り切れた文字とは裏腹に、消えない気持ち

・潔白を証明するには綺麗すぎた

・縋りつけるぬくもりさえ手放した

・全てが思うより遠く、想うより近く

・縮まらないこの距離を作ったのはどちらだったか

・紡いだ言葉は君に聞こえただろうか

・泣かないと決めたあの日の決意

・箒星を追い掛けた日の無邪気さは、もう無い

・見上げた空の青さに胸が痛んだ

・結ばれた絆は何より強いと信じていられた日々は遠く

・戻ることの出来ない過去に、置いてきてしまった大事なもの

・流転する想いは月に囁いたときのまま純粋で

・潰えた望みは、最後の希望だった




次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ