選択式

□陸
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御題の羅列その6。


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春追いの風

夏恋いの雨

秋結いの空

冬枯れの闇

虹待ちの花

謳呼びの月

時凪ぎの雪

霧冴えの天

夕去りの波

幸逢いの色

夜咲きの恋

星舞いの灯

露晴れの宵


昨日の夕陽、今日の夕月、明日の夕闇

切に願う、真に想う、一筋に祈る

千の祈り、万の希み、億の願い

空の青さ、大地の清さ、君のあたたかさ

繋いだ手、届いた想い、伝わる気持ち

虹の終わり、月の目覚め、夜の始まり

星の雫、月の雨、太陽の涙

夢色の恋、虹色の幻、砂色の願い

浅き夢、淡き恋、明けぬ幻

始まりの月は蒼く、終わりの太陽は紅く

光恋う深遠の闇、影慕う希望の灯

瑪瑙の真心、真珠の誓約

輪廻の入口、別離の出口

瑠璃の彩り、星屑の輝き

類は友を呼ぶ、愛は奇跡を呼ぶ

黎明の風花、黄昏の霧雨

水面に沈む月、焚火に映える君

烈火の慟哭、氷雨の哀愁


手の甲に強い尊敬を
(違うことなき忠誠を)

額の上に豊かな友情を
(細やかな親愛の証)

頬の上に深き厚意を
(感謝に代えて)

唇の上に大きな愛を
(誰よりも愛してる)

閉じた瞼に熱い憧憬を
(手が届かないから)

掌の上に絶えぬ懇願を
(どうか、お願いです)

腕と首に冷めぬ欲望を
(餓えを満たせと)

その他全てに終わらぬ狂気を
(他に術を知らない)



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