小説

□サクラちゃんとの極秘任務(サイナル)
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サクラちゃんが取り出したのは、小さな小瓶。
「いーい、ナルト?
 私が見たいのは、仲間がピンチの時に、どう動くかよ・・・」
 
あの、クソ生意気な冷血ヤローが、
私たちのために必死になる訳ないわっと首をぶんぶん振る。

「でも、そんなの観察してどうするんだってばよ、サクラちゃん・・?」

いくらサイとはいえ、わざとピンチになって騙すのは可哀想な気がする。
しかしサクラもかなりガンコな性質で、
一度言い出すとなかなか聞かない事は、嫌って程に体感済みだ。

「いいのよ。
 もし必死になって助けようとするなら私は何にも言わないわ」
ブスだなんだ、毒舌だって甘んじて受けてやりますとも!といきまくサクラ。

ただし、と続ける。
「もし何か変な動きをするようなら、ね。
 表立っては何もしないわ。里から下った人員配置を変えるのはちょっと無理だもの。
 だけど、任務の時にはナルト、アンタとアタシで頑張るようにしていかなくちゃいけないのよ」

信頼できる仲間を何より大事にしなきゃいけないんだもの、
不安材料は減らしときたいのよ・・と
いつもとは違う、ちょっと優しい目をして続けるサクラちゃんを見ると
俺ってば何にも言えなくなった。

(サイ、ゴメンな・・!)

そうして俺は、サクラちゃんの計画に加担する事になったのだ。

***
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