角都くえすと・雨隠れ編

□角都くえすと(雨隠れ編)

【とある財布役の逢瀬】


 前夜久方ぶりに雨隠れへと足を運んだ角都は、暁の首領として皆を束ねる男へとここ最近の成果を報告し、今後の意向を伺い終えて黒の塔を後にしようとしていた。

 人通りの無い路地へと抜ける隠し戸を、後ろ手に閉めながら表へと出ると宵闇の最中に何かを目で捉える。
  1. 「随分と長く、ペインを付き合わせて悪かったな」
  2. 「ふむ、蛾が飛んでいるな。それはさておき早くアイツの側に戻らねば」


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