御伽集

□戦いの書
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源氏と平家が争う『京』の鎌倉。源頼朝に覇権を授ける為に、異界から遣わされた荒ぶる女神であり、狐精の『荼吉尼天』は、正室として嫁いだ北条政子の身体に憑衣しながら、戦を終わらせるべく、星で己の未来を見据えようとしていた。突然、天界に飛ばされて不機嫌になってしまった。
それと時を同じくして、政子と同じ時空の『京』に居た、白龍の神子である春日望美と常世の国との戦いの最中に、中つ国の将軍である、葛城忍人の二人が、本人の意思と関わりなく、強制的に天界へと呼び出されてしまった。望美の八葉で、地の朱雀の武蔵坊弁慶は時空の狭間に囚われてしまったのか、天界にも姿を現さず『京』にもいない。
暫くすると、院と帝が争う『京』から、地の青龍であり帝側の勢力の平勝真が呼び出された。御互い警戒心が強いのか、葛城忍人と臨戦体勢となってしまっている。
鬼の一族に脅かされている『京』から、帝の謁見が済んだばかりの地の白虎の橘友雅が呼び出された。その後に友雅の神子である、元宮あかねが呼び出された。だが、この天界に彼(女)達を召喚した神が、人間に試練を与える為なのか、あかねの八葉である友雅は姿を消されてしまった。

よって現在、敵の気配すらない天界に居るのは、平勝真と春日望美と北条政子と葛城忍人となっている。

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