キリリク&記念

□2000Hit(屍様)
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中庭にある林の奥に、何の目的で建てたかはわからない小さなログハウスが在って、シロと再会してから一ヶ月、日課になったのが此処での昼寝だ。


隠れ家的な此処は去年、授業をサボってフラフラしている時に見つけて以来今や俺のお気に入りだったりする。


見つけた時は放置されっぱなしで荒れていた此処も俺が過ごしやすいようにコツコツと片付けていった。


シロと来るようになって変わったことは、
電気、水道が通ったこと(なにげにオール電化)
それに伴い、空調設備完備、豪華なソファーベット、等、物凄い快適空間へと姿を変えていた。


快適空間へと変わったせいで困った事態がおこってしまっている。

居心地が良すぎて出ていけないのだ。


今日ももう昼休みが終わろうとしているのに、中々起き出せないでいる。
「シロー授業遅れちまう」「んー」

駄目だこりゃ。
起きる気配が全くない。
俺とシロはくっついて寝ているのでシロが起きてはなしてくれないと身動き一つ取れないんだよ。


やばい。
…………眠い


暖かいシロの体温と規則的に聞こえる鼓動が、俺を眠りへと誘おうとした時、それは突然やってきた。



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