キリリク&記念

□エイプリルフール
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「お帰りなさいニャー♪」

バタン


いつかさっちゃんにやってもらおうとしていたニャンココスプレをして玄関でお出迎えしたら、速攻ドアを閉められた。


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 俺は今、猫耳をつけた変態と対峙している。
 何でこんな阿保な真似をしたのか問い詰めると


「だってさっちゃん、シエルが可愛いって……」

 涙目になって首を傾げる

「俺、可愛くない?」

「ッ!」


 190pを越える男の猫耳可愛いわけがない……はずなのに、可愛く見える俺はどうかしてる。


「今日、昼休みシエルに告白された」


 恭介の身体が緊張で固まるのを見て苦笑が洩れる。
 

「断った。俺には大切な恋人がいるってな」

「ッ!さっちゃん!!」


 抱き着いてくる恭介の背中を優しく叩く。
 涙でグシャグシャな顔に笑ってキスをした。



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『そう言えば今日ってエイプリルフールだな』

『ちょっ、さっちゃんどう言う意味ーーー!!!!?』

『さあな?』

『シエルのとこ行ったりしないよね!?』

『ばーか』

『やだよさっちゃん!!さっちゃんいないと俺、死んじゃうんだからねッ!?』

『お休み』

『さっちゃんーーー!!?』



 ヤキモチを妬いてくれるのが嬉しいから、少しだけ意地悪するの許してくれな。




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