キリリク&記念
□エイプリルフール
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最低ワンコと馬鹿な俺
そんな筈ないっ
さっちゃんに限ってそんな事!!!!
見間違い。
じゃなきゃ嘘に決まってるッ!!!
ん?嘘?
そうかッ!今日はエイプリルフールの日だからかぁ……いやいや、まんまと騙されるところだった。
そう自己完結した俺は、さりげなーくさっちゃんに聞いてみる。
「今日の昼休みシエルといたよね〜」
「ん?ああ……うん」
あれ?何で頬染めてんのぉーーー!!?
「さっちゃんってシエルの事どう思う!!?」
「いきなりだな」
「いいから答えてッ!」
「シエルかぁ……ニャンコみたいで可愛いよなぁ」
さっちゃんのが可愛いからぁ!!!!
皆さん実はさっちゃん、犬より猫派なんですよ……ってヤバイッ
「あっ俺ちょっと打ち合わせがあるから先帰ってろ」
「ええっ!!シエルも一緒?」
「は?社長と打ち合わせ!」
良かった……って良くないよっ
一人突っ込みで疲れつつも思考を巡らせる。
今日の昼休み、さっちゃんがいないのに気付いて探しに行くとシエルがさっちゃんを抱きしめていた。
さっちゃんは嫌がってない感じで……情けないことに邪魔しようにも動けなかった。
もし、シエルの方がいいって言われたら?
またさっちゃんを失うなんて耐えられない。
「もっとさっちゃんに好きになってもらわなきゃね!!」
そう決心した俺は準備をするべく自宅へと帰った。
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