キリリク&記念

□エイプリルフール
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青綾寺学園



「実は俺、女なんだ!」


 例に寄って例の如く、リュウの部屋で食事をしつつそう言ってみた。

 だってほら4月1日だし……


「「「「「「「ふーん」」」」」」」


 反応薄ッ!
 リュウ以外の奴らが素っ気なく返事をする。
 シロに至っては俯いて震えている始末。

 何故に震える?

 因みにリュウはニヤニヤと笑ってる……うん、キモい。


「ノリの悪い奴らだな!嘘だと分かっててもそこは業とらしくとも驚けよなっ!!折角のエイプリルフールなのにッ!」


 一人理不尽にプリプリ怒っていると背後からリュウに捕まった……ええっと、


「何してんだ?」

「女なんだろ?胸があるか確かめてる」

「あるわけないだろっ」

「いや、胸のない女もいるし、やっぱり此処はこっちを調べないとなぁ」

「ギャアッ!セクハラ反対ーーー!!!!」


 煌夜がリュウにズボンを脱がされそうになっている頃、反応の薄かった面々は……


葵:「絶対孕ます!」

伶:「どうやって既成事実つくろうかな?」

夏:「黒ちゃんなら絶対いい姐さんになれるよ!」(夏紀の家は極道)

遥:「試合の日に手作りお弁当とか作ってくれたりしてっ」

和&水:「ハネムーンは国内がいいね」「うんうん、姫は温泉好きだからね!」

竜:「子供は多い方がええなぁ……いや二人っきりでイチャイチャすんのもええかもしれん」

シロ:「純白ドレス……白無垢も……」



「「「「「「「「ま、性別なんて関係ないけどっ」」」」」」」」



 皆さん自分の世界で妄想に勤しんでいた。



「ッ!ぶつぶつ言ってないで助けろっ」



 皆が煌夜を襲うリュウに気付くまで後少し。





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