キリリク&記念

□99999HIT(律樹 様)
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 どうしてこんな事に…


 俺が悶絶している間にさっちゃんは電話を済ませたかとおもうと、バタバタと家を出て行った。
 連絡しようにも携帯置いていってるし……

 仕方ないから家事をして時間を潰す。
 頼れる男になりたくて、今や家事だってお手のもの。
 乾燥機もついてるけど、天気の良い今日は外干し。 やっぱりお天道様には敵わないでしょ!
 洗濯物を干し終わりリビングへと戻る頃「ただいまー」と帰って来たさっちゃんに元気よく「お帰り!」と言って固まった。


「皐月さん」
「何かな恭介くん」


 こういうふざけたノリは幼なじみの時からしてる。
 今思えば、俺が浮気している時はこういう他愛ないやり取り、してなかった。
 きちんとさっちゃんを見ればさっちゃんは幾つものシグナルを出していたんだと思う。

 そんな事より!


「いつ産んだの?」

「嫌だわ恭介さん。お忘れになったの?」


 小首を傾げるさっちゃん。
 ああ、もう、可愛いなぁ!!

 覚えてますとも!忘れる訳無いですとも!!


「何でむっちゃんと一緒なの!?」


 さっちゃんの腕に抱かれている愛くるしい女の子を指差して叫ぶ。


「人様を指差すんじゃねーよ」


 グキって……
 痛い!痛いよさっちゃん!!指が曲がっちゃいけない方向いてるからッッ




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