キリリク&記念

□バレンタイン&8万打御礼
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青綾寺学園
姫崎煌夜の場合

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2月14日、放課後。
何故だか寮の自室に沢山の人が密集していた……ドアを開けて人数の多さに引いた俺は速攻ドアを閉める。

ドアの向こうから何か叫び声が聞こえるが無視だ!
うん。無視だよな!?


ガチャリ


って、コラァ!
何、勝手にドア開けてんだ、シロ!!


「邪魔出てけ」


…………ああ、また面倒臭い事になる予感……


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「…出てけ」


シロが不機嫌に言えば、


「ア゙ア?調子に乗るんじゃねーぞ犬!」


一々過剰反応する会長。


「ふふ、黒くんに会いにくるのに君の許可はいらないよね?」

「…不法侵入」


笑顔で毒吐く副会長に、ポツリと一言シロが言い返す。


「確かに不法侵入かもね〜」

「生徒会と風紀委員は特別カードでどこでも入れるさかい……一応止めたんやで?」


場違いな明るいこえで言う風紀の姫に、フォローになっていない風紀副委員長。


「因みに今回はまどちゃんが開けてくれました♪」


あっけらかんと暴露する生徒会の姫に眩暈がする。
爆弾投下した事に気付いてください!
……いや、気付いててやってるんだろうな……


「…バ会長」

「ア゙ア!? 良い度胸じゃねぇか テメェ覚悟できてんだろうな!!」

「…今日こそ殺る」

「上等だぁ!!」


本当、犬猿の仲だよこの2人は……遠い目をしていると


「あーあ、また始まったよ…」

「こうなると誰にも止められないな」


呆れたような双子の声。


激しくなる殴り合いと罵り合いに徐々に周りも巻き込まれて遂には部屋中で小競り合いが起きている。



俺は見つからないようにそっと部屋を抜け出した。



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