キリリク&記念

□3万Hit記念小説
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月曜日の朝、俺、中里颯太[ナカサトソウタ]は清々しい朝に似つかわしくないテンションで登校した。

「よぅ!おはよー」
「はよー彰[アキラ]」
「何だよ元気ねーな?」
「……この週末、俺はこの世の地獄を見た」

教室に入ってすぐに友達の彰が挨拶してくるが鬱々した気持ちを隠せず吐き捨てるように言った。

「はぁ!?地獄って何だよ?」
「……何でもない」
「……ま、いいけどよ」



「ところでな」
「ん?」
「何でも、あの噂の先輩が今日学校に来てるらしーぜ」
「ふーん」
「やる気ねーな……不良なのに美形でこの高校の番長、更には付近の不良どもも掌握してるって話だぜ?」

「彰」
「何だよ」
「今、俺の前で美形と不良は禁句だ!!いいな!?」
「は?なんで」
「い・い・よ・な?」
「………………おぅ」


全く、噂の先輩だかなんだかしらねーけど俺は今それどころじゃねーんだよ!

腰を中心に体中痛いし!痛みを感じたくないとこはめちゃくちゃ痛いし!気分は最悪だし!
あーあやっぱり休めば良かったかな〜?

でも家にいると余計に……

だー!!もう止め止め!
アレは事故だ!狂犬に噛まれたんだ!
よし!忘れたぞ〜!


一人脳内で会議?を行っていたから気付かなかった。
教室のざわめきも
近付いてくる人物にも



ポン、と肩を叩かれて振り向くとそこには二度と係わらないと決めた人物がいた。



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