オハナシ
□Song☆Song☆Christmas
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『プラチナ・スノウ』
凍てつく空気が、火照った肌をきりきりと刺す。
まっ白い息がわたしの行く先に大きく広がった。
12月の夜はやっぱり寒いな、
冷えた鼻をこすったら、キーンとした痛みが走り。
・・・ちょっとだけ、肩をすくめた。
カタン、
町を見下ろせる、教会の屋根の上に降り立つと、わたしだけの魔法の呪文が響く。
誰もいない冷たい足元に、まばゆい光が弧を描いて広がった。
―もうすぐ夜が明ける。
『「水」!』
『―「凍」!』
風に舞って、
・・・白い、結晶が舞い降りる。
『これが・・・プラチナ・スノウ・・・?』
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