オハナシ
□ピュア☆ラブ
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サプライズ☆サプライズの番外編です。
−6月1日
三原千春よりも、4日遅れて山崎はこの世に誕生した。
衣替えの日にふさわしく、間近に控えた夏の日差しがまぶしい。
長い廊下を、パタパタとツインテールを揺らしてかけてくる千春を見つけると、
山崎は小狼を振り返って笑う。
『・・・僕は千春ちゃんがいる世界に生まれてこれて、幸せだよ。』
幸せ、と、言い切れる彼を、かっこいいと思う。
『山崎君〜!
これ、誕生日のプレゼント!!すあまだよっ♪』
『・・・じゃ、お祈りしなくっちゃ、』
『なんで?』
『お腹を壊しませんよーにって。』
『もおおおおおっ!!』
ケラケラと笑っている二人がまぶしくみえて。
ずっと長く付き合っている二人を、うらやましいとさえ思う。
なにより、二人の絆が強く固いものだから−
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