オハナシ
□Summer Vacation!
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…―
気がつくと、小狼はシャワールームの前にいた。
おもむろに扉を開けて、小さな鏡に映った自分の顔を見る。
どうしたんだ、オレ…
みたことない顔をしている…
『ね、イチゴのかき氷を食べると、ピンクの舌になるよね?』
…自分も、ペロッと舌を出してみたら、さっき食べたメロンの色。
同時に、思い出す…
アイツの…ピンク色の舌…
『うわあああっ』
急に胸を締め付けられて、小狼はそのまましりもちをついた。
―その拍子に、頭から降ってきた、冷たいシャワー…
火照った肌とキモチを、なんとか静めようとシャワーを見上げる…
『オレ…何やってんだろ…っ』
小狼は大げさにため息をついてみた。
◇◆◇◆◇◆
海の日〜だからっ
海のお話っ!
エリオルくんが来る前の夏休みあたりの妄想。
イチゴのかき氷って、
舌がピンク色になるよね?
好きな女の子のピンクの舌をみたら、ドッキドキッよっ