■約束の日□

□成立マイチーム
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「ところでアンタ、チームはどうするつもりなの?」






「・・・・・・・・・・へっ?」








ななしはいきなり訳の解らないことを聞かれ、思わず間抜けな声を出す。





チーム?


一体なんのこと?










「さっき、この変なアフロに聞いたけど、本戦は3人1組のトーナメント方式。
アンタ、もう決めたわけ?」






へぇ〜、と素直になっとくするななし。





3人1組かぁ・・・・・。


個人戦がよかったのに・・・







「うーん、まだ決まってないかな。どうしよ・・・?」



私には葉たちの他に、これといった知り合いはいないし・・・。

でもかといって、葉たちを危険にさらすわけにもいかない







一緒に闘って、巻き込まない自信が無いから……。






「あてがないなら、ななし!葉のチームに…「そんな事心配いらないぜっ!」」








「「「「――…Σ!?」」」」









店の入り口の方を見ると、いつの間にか2人の少年少女が立っていた。







少年の方は少し短めの漆黒の髪に大きな鋭い瞳。

少女の方はと言うと、少し銀色掛かった髪に真ん丸の瞳をしている。



2人とも歳はだいたいななしたちと同じくらいだろう。








「――…燐ッ!蒼ッ!?
どうしてここに!?」



ななしは突然の出来事に目を丸くする。



葉たちも当然のことながら、固まっていて、2人を凝視している。








「ななし嬢!!久しぶり!元気だったか?」




「コラッ!蒼ッ!ななし様に失礼ですわ!?ちゃんと敬語使いなさい!!」





「別にいいんだよ。昔からの仲なんだし?ねっ!お嬢?」





「えっ!?あっ!うん…。」





今まで唖然とただ2人のやりとりを聞いていたななしはいきなり話を振られ、思わず頷いてしまった。





「あ?だいたい燐は細かいこと気にしすぎなんだよ。!ななしお嬢が絶対じゃなかったのかよ?」




「それとこれとは違います!!ななし様、ご無礼のほどすみませんでした」




燐はペコリと頭を下げると、蒼の頭を突いた。





「いってえな〜!暴力反対っ!!だっからいつまでたっても彼S…ッグフ!!」






「何か言いました?ちょっと耳が遠くて聞こえませんの」





燐はもう一発、今度は拳骨で蒼の頭を殴った。

殴られた蒼は余程痛かったのか、下にしゃがみこみ頭を押さえている。







「で?何でアンタたちがここにいるワケ?さっきからペラペラと。あたし達無視して勝手に話進めてんじゃないわよッ!!」








と、ここでアンナの間髪が入り、やっと本題に入っていけそうだ。










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