反逆小説

□第1章 変革する『世界』
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第1話 砂時計が割れた日



皇暦2010年08月10日。


神聖ブリタニア帝国は、日本に宣戦布告した。


極東で中立を保つ島国と、世界唯一の超大国ブリタニア。


両者の間には、日本の地下資源を巡る根深い外交上の対立があった。


本土決戦においてブリタニア軍は、人型自在戦闘走行機 KMF-ナイトメアフレーム-の初めて実戦投入。


その威力は予想を遥かに超え、日本側の本土防衛戦はナイトメアによって尽く突破されていった。


1ヶ月と保たずに日本は帝国の属領となり、自由と伝統、権利と誇り、そして名前を奪われた。


エリア11。


『11-イレヴン-』。


その数字が、敗戦国日本と日本人の新しい名前だった。


だが、本来ならば『皇子』として誕生する筈だった、魔王の素質を持つ『少女』が物語を変えていく。


それが多くの人々の運命を、エリア11と呼ばれる日本の運命を、そして世界の運命を大きく変えてしまうなんて誰も予想出来なかった。


―――そう、それは神でさえも。


 
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