小説@
□居眠り
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大変だ…
今が授業中だっていうのはよーく分かっているんだよ?
しかも、黒板の前に立っているのは小々田先生。
しっかり起きなくちゃ…
そう思いながら、のぞみはカクカクと首を揺らす。
一瞬でも気を抜いたら、夢の中へ引きずり込まれそうだ。
隣では、りんが一生懸命肘で突いて起こそうとしてくれている。
その度に、はっと顔を上げ、覚醒する。
その瞬間はまだ大丈夫だけど…
またしばらくすると、かくんとのぞみの頭は揺れはじめる。
正義の戦士、プリキュアでも…
徹夜という睡眠不足には敵わないらしい。
段々まぶたが降り、視界が狭くなる中、のぞみも負けないように目を開けようとする。
それでも…
また、まぶたが降りてきて、かくん…と頭が揺れるのぞみ。
もちろん、黒板前にある教卓からは丸見えで。
現実と夢の間で戦っているのぞみを、教卓から見るココ。
やれやれ…またナッツハウスで補習かな。
苦笑いしつつ、もう少し様子を見てみようと思う。
夢との間で戦っているのぞみを…
いざとなったら…
「さて、頭を揺らして眠たそうにしている人に、次の問題を解いてもらおうかな」
前に出てきてもらおうか。
多分、一番効く目覚ましだろう?
ココの言葉に、のぞみは一気に目が覚めた………はず?
2009・5・24