あなたに求める5つのこと
□名前を呼んで
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「んっ…ああっ…!」
ギシギシとベッドが軋む音と小さな喘ぎ声が、月明かりの照らす部屋に響いていた。
エドワードの額に浮き出た汗をアルフォンスが指で拭った。
閉じていた目を薄く開け、エドワードはアルフォンスの頬にそっと機械鎧の冷たい手を添えた。
「アル…」
「-------何?」
「…ん…んっ、あっ…ア…、ル」
繋がったまま胸元へ唇を滑らせ、所々に痕をつけていく。
薄暗い部屋に浮き出る白い躯は花びらが散ったようになっていった。
「こんなところについたら明日は第一ボタン、外せないね」
首筋についた印を指でなぞり、クスクス笑いながらアルフォンスが言った。
「見えるとこに、は…つけンなって…っ」
「まだそんな事言えるんだ?兄さんはボクの名前だけ口にしていればいいんだよ」
ギュッと乳首を捻られ、エドワードは小さく悲鳴を上げた。
そんなエドワードの表情に満足し、アルフォンスは再びゆっくりと動き出す。
前立腺に刺激が伝わるように小刻みに動かし、焦らすように腰を退く。
押し寄せては退いてゆく波のように、快楽が揺さぶられ、エドワードは何も考えられなくなっていた。
意識がなくなる寸前で、アルフォンスがエドワードの頬をパチンと叩いた。
「まだダメだよ。まだイかせない。ほら、アルって言って。そのいやらしい口でボクの名前を呼んでよ?」
朦朧とした意識の中で、アルフォンスの声が耳から脳に届く。
「あっ…ん…アルフォン、ス…アルゥ…」
アルフォンスがエドワードの咥内を指で掻き回した。
敏感になっている粘膜を刺激され、エドワードの口端から唾液がパタパタと零れ落ちる。
「そう、兄さんのこの口はボクの名前を呼ぶ為にあるんだよ」