◇ ◆ 薦 蓮 集 ◆ ◇


【る】 1件

【類(竜崎×夜神月×メロ×京子×マット) (るい)】


「夕食は、みぞれ鍋とオムライス。月くんの好きなものです」「変な、組み合わせ――」

台所で脱ぎかけていると、玄関から「ダチ引っぱってきたー!」の、声がした。息を整え、僕らは平静を装った。

「こんばんは。準備捗ってます?」「公演のこと? うんまあ」「そうですか…りりりりり、竜崎さぁん! 今日お休みですか?」「ええ。夕飯食べます?」「食べない訳、ないじゃないですか〜♪」

(どうしよう。なんか凹む↓)「――おい! 年相応のやつにしとけよ」マットと一瞬、目が合った。(やっぱり、君は…)

「年相応って、誰?」「あたしは、顔も頭も体も本当は優れているけど、それを表に出さない人が好きなんだけど」「そんなの竜崎さん以外で、いる?」

《この子、竜崎の本質を見抜いた》…ショックだった。僕だけかと、思ったのに。

京子は、竜崎の子を産める。聡明な彼女が本気を出したら、僕はきっと、敵わないだろう――未来への薄暗い展望に、泣きたくなった。

「夕食できましたんで、そっちに運んでください」すれ違う時、尻を揉まれた――こいつ。馬鹿でよかった(笑)



という夢を見た。この後、「あいつらブッ潰す!!」と盛り上がりながら、口じゅうケチャップだらけだった3人を思い出して、笑った。



[戻る]



©フォレストページ