◇ ◆ 薦 蓮 集 ◆ ◇


【よ】 1件

【夜(夜神月×渋井丸拓男) (よる)】


「い、今帰り? 俺もだけど。フヒヒw」

なんということだ。何度も×∞続いたら《それは偶然ではない》…と言ったのは、高田だったか。兎に角僕は、この男と数度目の帰路を共にしている。

彼は、何によって生計を得ているのだろう。昼は大型遊技場で、夜は繁華街に入り浸ることが多い(と聞く)。ゴールドの装飾を好んで身につけ、携帯を一時も離さない。たまに同業者?仲間?のような者へ、頻繁に連絡する姿を見たことがある。

「……お、っと…」

不意に、男の低音が耳朶に飛び込んだ。彼のすぐ後ろを、猛スピードの車が通り過ぎる。

「……!!……」

路地が狭いからなあ、気にも留めずヘラヘラ笑っている。男の真意が掴めなくて、僕は御礼も言えずに、ただ黙っていた。

「これ、坊主にお土産」

会うたびに、数箱のチョコレートを手渡される。遊技場でもらえる景品らしい。メロと彼はいつ懇意になったのか。だが根本的に悪い人間ではない、ということだ。



…という夢……であったなら〆(;´ー`)ノ■⊂(Φ◇Φ*)



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