◇ ◆ 薦 蓮 集 ◆ ◇


【も】 2件

【森(夜神月×魅上照) (もり)】


(なんだって!?)「【芋】は、あなた一人の所有物じゃない。全員のものです!」「あなたの独断で【焼き芋大会】することは、許さない!開催は全員で、です!!」…はたから見たら、おかしな会話だが僕らは真剣だった。

「【芋】を、どうした?」「ある所に、隠しました」ふっ、簡単だな。メンバーの性格は熟知している。すぐに口を割らせて――

「メンバーの所では、ありませんよ?」極悪人の表情の僕を見て、魅上が先手を打った。

「木の葉を隠すなら森に、です。神…」



という夢を見た。【芋】がないなら、別の手段を講じるしかないな。


【護(夜神月×魅上照) (もり)】


「……――」

朝から、卵を焼くいい匂いがする。まだハッキリと目覚めない。「おはようございます」うん、おはよ…「ベーコンエッグで、いいですか? 神…」

【…神?!】 今の、一言で、飛び起きた。見ると、魅上がエプロン姿でかいがいしく、食事の用意をしている。

(な…)何が、なんだかわからない。昨日、皆で集まって、それから――?

「昨夜のあなたは、凄かった…」魅上は、意味ありげに笑った。「あんなに、激しく――」

ふざけるな。絶対ありえない。端的に説明しろ。3語で遮断した。この手の無駄な与太噺は、大嫌いだ。それでも魅上は、若干恍惚の表情を浮かべている。

「全員で、あなたを酔い潰しました」「何の為に」「念の――じゃなくて、【芋】の為にです」



【森(夜神月×魅上照) (もり)】に続く⇒



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