◇ ◆ 薦 蓮 集 ◆ ◇


【さ】 1件

【倖(竜崎×夜神月×高田清美) (さいわい)】


「おはよう、ございます…」

今朝も、彼の腕の中で目覚めた。毎日暖かくて冬の寒さを感じたことがない。

「ピザトーストで、いいですか?」

待ってよ、行かないで――ずっと、このままで。

「甘えたさんですね? ちゅっちゅっしますよ」

じゃあ僕も、ちゅっ×∞ ☆

「…ふふ。幸せですね」

ああ。おまえに触れられるの大好き。気持ちいいよ…前に、酒の席で高田が言ってたっけ。

「――いい? 男ども。女はやさしく触られんのが、好きなの! 胸ばっか揉んでんじゃないわよ。痛いのよ! この尊い教訓を、明日に活かすのよ。わかった?!」

(…な、何があったんだ。高田?)同じく??顔の魅上と目が合ったことを思い出して、笑った。

「? 楽しそうですね」

その後、高田が言ってたように触ってもらったけど、僕にはくすぐったくて、笑ってしまって駄目だった。やはり女性は繊細なんだな、と思った。

(…!!…)おまえの手、大好き。しっかり触れてくれるの、安心する――



という夢を見た。何があっても、離さない。



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