◇ ◆ 茶 恋 詞 ◆ ◇


【H】 1件

【Hattialli】
象の居る場所


「さー、着いたぞ。やっぱ空気が、うめえな?w」アイバーの一言で、最初はうんざりしていた僕も、キャンプみたいで楽しくなってきた。「BBQしたい奴。ビール飲みたい奴…まあ、適当にやっちゃってww」

「ねー。アイバーって、店では何もしないのに」「ここでは、すっごく働くよね?」――竜崎が笑いだした。「きっと、もっと女にモテたいんですよ」

おいこら。そこ聞こえてんぞ? 折角おいちゃんが肉、大盛りにしてやったのに…日頃、格好つけの彼も、開放感からかノリノリだ。

いつもお世話になっている御礼に、と僕らも焼そばを提供し始めた。屋台みたいで楽しかった――満天の星の、美しい夜だった。



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