◇ ◆ 薦 蓮 集 ◆ ◇
【ろ】 1件
【碌(夜神月×渋井丸拓男) (ろく)】
「――と、いうことがあったよ」「な、何かきめぇw」
メロの口癖を真似ている(笑)可愛いな…あれからも僕らは、ずっと一緒に帰っている。キスの代わりは結局、家まで手繋ぎに落ち着いた。
近隣的に少しまずいかな? とも思ったけど、夜は案外、昼より周囲を意識しないのに気がついた――彼は自分のポケットに、僕の手を入れて温めてくれる。
「拓男、缶コーヒー買ったげよっか?」「うおー!うおー!(≒嬉しい?)」同じ種類を、自販機で買った。
「…今、口付けたら、熱くて、同じ味がするな?」「―!?―」心臓が、飛び出るかと思った…本当に、同じ男か?(笑)
数秒の間に、《あの男》に組み敷かれている状況を、想像した――悪くないな――想像だけなら。
拓男が、僕を見つめていた。何か…言いたげだった。(駄目だ。《覚悟》が無ければ。関係はそう簡単では、ない)
目を逸らした。僕は、深く嘆息した――安堵なのか、残念なのか。よくわからない苦味が広がった。
という夢を見た。何もないので、怒らないでください(笑)
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