◇ ◆ 薦 蓮 集 ◆ ◇
【ゆ】 1件
【夢(夜神月×メ口) (ゆめ)】
「俺、いてもいいかな」
えっ? 資料に集中していて良く聞きとれなかった。いつもより静かな声だ。
「2人の傍に。ずっと」
何言ってるんだ。いつかは御両親の許へ戻るし、就職や結婚だってする。置いていかれるのは僕らの方じゃないか? 不謹慎にも笑ってしまった。
「俺、カフェをやりたいんだ。音楽を聴かせる」
「キッチンウェアは保護責任下において、あの人たちが何とかするし」
「竜崎が料理を提供して、月が経営担当で、俺は給仕兼バーテンダー」
「小さな店舗でいいんだ。儲けは度外視。いつも一緒に楽しくいられたら、それで…」
という夢を見た。涙が止まらなかった。
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