◇ ◆ 薦 蓮 集 ◆ ◇


【あ】 1件

【暁(竜崎×夜神月) (あかつき)】


「集中…してください」

苦しそうに眉根を寄せて懇願する竜崎。
冷淡にそれを眺める僕。

なぜだろう。最中に他へ気をとられることが多くなった。《僕》を構成する、魂の半分を永劫に喪ってからだ。

(僕は何してるんだ。あの子がひとりなのに…)

月くん! いきなり頬を張られた。何するんだ?! 怒りに満ちた目で、彼を睨み返した。
竜崎は、燃えるような眼差しで、僕を捉えると今まで見せたことのない淫猥な表情で

「もう私は、おまえのご機嫌伺いなどしない」
「やりたいようにやる。私の快楽を最優先に」

…戦慄が、走った。同時にある種の愉悦も。徹底的妄執。僕がこの男に望む唯一のことだ。

彼が触れた身体が熱い。溶けてしまいそうだ。全部舐めとってほしい。アイスのように。

「吸って…ください。かんでもいい」

ずっと僕の髪に触れていて。ずっとこのままで。腕の中で、眠り続けた…い…



――悪夢だァ!!!!!(うД`゚)ノ■



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