Re!短編
□拍手文おきば
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………またか。
このところずっと雨。
「はあー」
ザァザァと降り止まない雨を見て
もう何度目か分からないため息をつく。
『おや!ぼくのかわいいハニー!!ため息なんかついて一体どうしたのですか!?まっ…まさか恋わずらい…何てことはないですよね!?クハンッ!』
…はあ、うっとうしい奴がきてしまった…
いきなり現れてなんだってゆうんだよ、このマシンガントーク野郎!!…コイツの周りはきっと平均気温が3度は高いだろう…
などと心の中では思っても一応コイツの部下である私はもうちょっとマシな返答をしなければならない。
「あー最近雨降ってるじゃないですかー…」
なんともやる気のない返事だが骸は何故だかニッコリと微笑んだ。
『ああ…そんな事ですか…』
「そんな事って…」
『僕は雨でもかまいませんよ?』
「なんでです?」
『 』
不覚にもその言葉に頬を染めてしまったあたしの瞳には
もうきっとあなたしか映らない―…
「(たまには雨もいいかな)」
君となら
(貴方がずっと傍にいてくれるから―…)
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