Re!短編
□拍手文おきば
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―バタンッ
「ベルくんっ!!」
とある休日の朝。
コイツはノックもなしに部屋の戸を半壊にして、一体何しにきたんだよ。王子まだ眠いっつの!
『んー……?あー雪つもったんだー』
開けられたカーテンから見える中庭には見るからに寒そうな澄みきった空に、大量の雪。
どうりで昨日は寒かったわけだ。
…って、何だこのキラキラした目は。
「ねぇねぇ……雪だるまつくろう!!」
…こうなるとは思ったけど、ね。
・・・・
ボスッ
『つめて!』
「あはは、ベルくん間抜けーっ!ってぎゃあ!!」
結局仲良く雪合戦までしちゃってる俺等。
うん、仲良しなのはいいことなんだけどね、
「へっくしゅん!」
ホラ、風邪ひいちゃうじゃん。
寒そうな細っこい首にマフラーをまいたら、
「あ…ありがとうっ!!」
なんてかわいいこと言っちゃって。
ぎゅーっ
「わ!!?」
『シシッ王子やっさしー!』
Jealous of a snowman!
(雪だるまにはコイツの笑顔がみえないように、ね)
タイトル…雪だるまに嫉妬!