Parfait〜友情編〜
□『今年だけのハロウィン』
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「うわああぁぁぁぁ〜〜〜!!!」
――バタン!!
すごい音を立てて、教室のドアが勢いよく開く。
「マユミちゃんに、フラれたぁぁ!!」
猛ダッシュで俺たちの方にやってきて、がっくりとうなだれる駿。
それを聞いた竜士は、一度外しかけたヘッドフォンを再びかけて、目をつぶった。
「…そうか。」
俺は一言だけ言うと、竜士にならって、テキストに視線を戻す。
「えぇぇぇ?!それだけーーー?!!」
いつもと変わらない、秋晴れの午後。
駿の騒々しい叫び声が、教室中に響いた。
『今年だけのハロウィン』
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