Happy Day

□07
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「壱さんはいつからヒーローに?」


『覚えてない。』


壱と努力は肩を並べて一緒に帰っていた



「きっと努力されたんでしょうね…。」


『200年修行してヒーローになった努力には負けるさ。』



「そ、そうですか?」


彼は少しだけ嬉しかった


彼にとって戦闘マンと宇宙で名をとどろかせている彼女にほめられるのはとても嬉しいことだったのだ



「あ、私はここなので。」


『ん?そうか。…努力?』


「なんですか?」


壱は驚いた


それもそのはず


『お前ここに住んでるのか?』


「はい!!」


彼は公園にテントを張ってそこに住んでいたのだ


ヒーロー協会よ、ヒーローにちゃんと家与えてやれよ


『ちゃんと食ってるのか?』


「食べてますよー。カップラーメンとか。」


『アホ!!ヒーローがそんな粗末なもの食べるな!!私の家に行くぞ!!』


壱は努力の手を引き歩き始めた



「(え、手!!手!!わわわわわっ!!壱さんの手以外と小さい…!!)」


『いいか努力。ヒーローたるものまず栄養が大事だ。しっかりした食事をとることが大事なんだぞ?』



「は、はい。」



『ちょうどいい。私の家にまだ一部屋空きがある。努力、お前はそこに住め。』


「え、いや、そ、そんなお世話になるわけにはいきません!!」



努力いわくこれも修行のうちだといった


しかし壱は条件を出した


朝はともかく夜は彼女の家で晩御飯を食べることが条件だ


「いいんですか?」


『あぁ。かまわん。』


正直壱と手を繋いでるという時点で頭はパンク寸前なのに彼女の家で毎晩晩御飯をごちそうになると考えると思わず頬がうるんだ努力だった






























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