Aer you okey?
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「かわいそうに。」
「まだ若いのにね。」
家は跡形もなく消えてしまった。
なにも残ってはない。
ただ残ったのは母と父の遺骨のみ
「これからどうするのかしらね。」
「あなた引き取ってあげたら?」
「嫌よ。私の家まであんなふうにされたら困るわ。」
「悪霊が取り付くかもしれないしね。」
親戚や周りの関係者たちから聞こえてくるそんな陰口。
「まぁいいんじゃないの?仕事をやってて逝けたんならあの人たちも本望でしょ?」
うるさい
「それもそうね。」
「いつ死ぬか分からなかったし。」
黙れ
「正直この町にいて迷惑だったのよね。」
「そうそう。隣の私の家にまで悪霊が取り付きやしないかってもうひやひやしてたんだから。」
「死んでも別にいいんじゃないの?」
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