垓下歌(楚漢時代)



項羽

本名・項籍。羽は字。楚漢の動乱時の楚の大将。力は当時最強で、項羽の前に立ちはだかった者は、一刀のもとで死んでいった。そのため、「項王来るっ」の声が聞こえると逃げ出す物が大半だった。しかし、最強の項羽も、敵の漢軍の奇形の前に敗れ去った。

垓下の歌
力は山を抜き
気は世を蓋う
時に利あらずして
騅逝かず
騅逝かざるを奈何すべき
虞や虞や若を奈何せん

垓下歌
力抜山兮気蓋世
時不利兮騅不逝
騅不逝兮可奈何
虞兮虞兮奈若何

無敵の項羽も最後に垓下に追い詰められ、死を悟ります。そのとき開いた宴会で、項羽はこの詩を作ります。すると、項羽の恋人(このとき結婚してないんです)虞美人は、「虞兮虞兮」の部分で、項羽の意を悟り、自殺をしてしまいます。そして、意を決した項羽。いきなり武器を取り、名馬騅に乗って敵の真っ只中に突撃します。このとき、とっさに反応して項羽についていった部下は800余り。項羽は奮闘むなしく、最後には自刎して果てました。

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