藤X赤

□強引x淫靡+欲望=
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『 屈辱 』

『 恥辱 』

『 後悔 』


どの言葉が…一番合うのだろうか…


「…どうした?」
「……どうって……」

撮影が終わって
ペンションに戻って…
食事もシャワーも済ませて…

どうして…
俺はこの部屋に居るんだろう…

「赤井?」
「……藤堂は、言ったよな…」
「うん?」
「俺の価値観を壊すのが、快感だって…」
「あぁ」

吸って間も無い煙草を消して
軋む音を立てながら
藤堂がベッドに上がる…

「それなら…今の俺には
 興味も快感も、無い筈じゃないか?」
「……」
「それなのに、どうして、毎晩呼ぶんだ…」

それが解らなくて…

理解したくて、この部屋に来る…

「なら…お前は何なんだ?」
「…俺?」
「毎晩毎晩、この部屋に来て
 拒みながら、俺に抱かれる…
 俺を理解したいから…
 そんな理由は成立しねぇぜ?」
「やめっ…!」

不意に、布御しに触れてくる指先
たったそれだけの刺激に
大袈裟な位に、腰が震える…

「お前は単に、俺に抱かれたくて
 この部屋に来る
 誘われるのを待ってる…違うか?」
「ちがっ…ぁっ…」
「夜毎…開発される快楽に夢中になってる
 ……そうだろう?赤井」
「んっ…ん」

耳元で、低く…
甘く…響く声……

それだけ…
本当に、それだけで
自身は痛い位に勃ち上がった…

何て…
貪欲で…浅ましくて…

厭らしい…体…

「…腰、上げろよ」
「ふ…ぁ…///」
「そう…良い子だ…赤井」
「ん、く…」

薄く開いた唇を割開いて
無遠慮に進入してくる
熱い…藤堂の舌…

「ふ…ぅ、ん…んっ」
「……」

絡めとられる自分の舌が
意志とは裏腹に
藤堂を誘って…

離れた頃には
瞳が蕩けそうな程に潤んだ…

「お前は…俺が好きなんだ
 だから、俺に抱かれる
 俺を理解したい…それは口実だろう」
「ちが…ぁっ…ちが、ぅ…」
「違わねぇよ…赤井」

ジッパーが下りる…
自分と、藤堂の…

自分が興奮してるのは解っていた…

けれど、藤堂も…それは同じで…
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