無色の創世者
□それはまるで呪いのようで
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「い〜ざ〜やぁぁぁぁ!!」
何時ものごとく池袋に来ていた俺を見つけるなり標識を投げつけてくる静ちゃんに
「ねぇ、帝人君と付き合ってるって本当?」
すると、静ちゃんはピタリと止まり
少し頬を紅くして
「なっ・何でてめぇに言わなきゃなんないんだよ!!?」
その仕草を見てるとイライラがおさまらなくなるが
それ以上に幸せそうな静ちゃんを見て悲しくなった
すると、遠くから少年独特の声が聞こえてきた
「静雄さ〜ん」
その声のする方を見ると、帝人君が走ってくるのが見えた
その姿を見て静ちゃんは帝人君の方に走って行ってしまった。
帝人君と話してる静ちゃんは俺には絶対向けることのない顔でそれがまた俺の心をモヤモヤさせる
ふと、帝人君と眼が合うと哀れんだようなような眼でずっとこちらを見ていた
その場に居ずらくなった俺は二人に背を向け池袋を離れた
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