ゲゲゲ妖怪千物語

□第六章.くびれ鬼
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「それで、何を―――、レナ?」
 
 
「お仕事。
 ちょっと行ってくるわね」
 
 
「ぁ、うん」
 
 
「お嬢さん、またお会いしましょう♪」
 
 
「は、はい・・・」
 
 
「れ、レナ!
 閃いたよ!
 今日は鬼太郎しか間に合わないよ!!」
 
 
「それでも行くわ。
 例えそれが運命(サダメ)だとしてもね」
 
 
 
ニコリと笑って言うと、レナは封印解除、と呟いた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「やめろ、やめっガッ」
 
 
「くびれ鬼―――ッ!!」
 
 
 
間に合った鬼太郎が叫ぶ。
 
 
 
「今度こそ逃がさない!!」
 
 
 
リモコン下駄をくびれ鬼の世界に一度入れるが―――。
 
 
 
【お前は俺の世界には入れてやらねぇよ!!】
 
 
 
リモコン下駄を吐き出し、くびれ鬼の世界は閉じてしまった。
 
 
 
「くそっ!!」
 
 
「キタ!」
 
 
「っ、レナ・・・」
 
 
「・・・やっぱり間に合わなかったわね・・・
 くびれ鬼にもなめられたもんね・・・」
 
 
 
溜め息を吐いてレナは呟く。
 
 
鬼太郎は掴みかかるが、ゆっくりと首を横に振った。
 
 
 
「・・・・・・レナ、頑張ろう」
 
 
「えぇ・・・」
 
 
 
悲しそうに笑うレナに、鬼太郎もそんな笑みを浮かべる。
 
 
 
「鬼太郎、アイツが目をつけそうな人が居るわ。
 行きましょう」
 
 
「うん」
 
 
 
一度アマビエに会うため、妖怪横町へと戻った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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