ゲゲゲ妖怪千物語
□第四章.妖怪バスツアー
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「ほら、きっちゃんそんな風にスカートの裾引っ張らないの!
髪も戻さない!」
「ちょ、これは恥ずかしいよレナ・・・ι」
「ほら、ちゃんとしなさい!」
「ぅわっ!?」
人手不足だから、という理由で呼ばれ、
ろくろ首、レナはいいとして何故か呼ばれた鬼太郎。
それぞれ名前を
ろくろ首は豊嶋 ろく(五期ろくろ首の声優豊嶋 真千子から)、
レナはそのまま竜堂 レナ、
鬼太郎は高山 きた(声優高山 みなみと南⇔北から)としていた。
ちなみにサネルは子猫姿でついてきている。
「もー、きっちゃん!
ちゃんとしてよね!」
「ね、ねこ・・・じゃなくて、
宏美ちゃん、その名前で呼ばないで・・・ι」
「可愛いじゃない、ねぇレナ?」
「っていうか、その呼び方一番最初に言ったの私なんですけどーι」
苦笑してレナが言うと、そうだったわね、と二人が賛同した。
「写真撮るの?
混ぜて混ぜて!」
「あーもう、井森押さないで!!」
割り込んできた井森 真名はごめんごめん、と軽く謝った。
「レナー、写りましょ!」
「え?
私ちょっとお手洗いに・・・
きっちゃん、混ざってきなよ!」
ドンッ
「うわっ!」
レナの近くで苦笑していた鬼太郎をネコ娘の方へと押す。
前のめりにこけかけたが、間一髪ネコ娘が支えた。
「ったくもー、あぶないd、でしょレナ!」
「すぐ戻るからーっ!」
手を振って停まってあるバスの裏側にある公衆トイレへ走る。
―――が、方向を変え井戸の方へと向かった。
「しっかし深いなー、この井戸」
そんな風に話している男子生徒を見、
一瞬井戸を睨むがニコリと微笑んだ。
「そこのお二人さん、」
「「ひっ!!」」
「立ち入り禁止区域でしょ、ここ。
無暗に入っちゃダメよ?」
ニコリと笑って言うと、男子生徒―――廬山 辰美と二宮 恵太は
大人しく立ち入り禁止区域の井戸から出た。
そしてそれが、これから起こる事件の始まりでもあった―――。
第四章.妖怪バスツアー
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